書名 学研MOOK
神仏のかたち
全4巻
編集 神仏のかたち編集部
出版社 学研
出版年 2004年〜
ISBN
定価 1575円
サイズ A5
読みやすさ ★★★★☆ 4
(一つの像への徹底度は驚く)
専門性 ★★★★☆ 4
(自分にはちょうどよかった)
写真多用 ★★★★☆ 4
(多い。ポイントを押さえたl構成)
お手ごろ感 ★★☆☆☆ 2
(持ち歩く系の本ではありません)
続刊希望度 ★★★★★ 5
(打ち切りか?)
最高顧問の書評
  今まであるようでなかった、「1冊で仏像を種類別に解説」したシリーズ。

  その徹底ぶりはなかなかのもので、その仏像の起源から、各地の主要な像の写真付き解説に始まり、その像の造形のタイプ、派生形の姿の種類や、その像に従う脇侍や眷族の解説まで、ほんとうに詳しく載っています。カラー写真を多用しているわりには、非常に解説も専門的で、読んでて飽きさせません。

  ひととおり、仏像を俯瞰的に見終わったので、今度は少し掘り下げて、それぞれの像に相対してみたい、というレベルの方にお勧めのシリーズ。

  執筆陣も仏像研究界ではまずまず名の知れた方々によるもので、いわゆる「仏像解説本」としては、「コントロール重視のベテラン投手」のような印象を受けました。

  2004年に第1巻「観音菩薩」が刊行されて以降、同年に第2巻「四天王」、翌年に第3巻「不動明王」、第4巻「釈迦如来」と続きます。

  かなり期待をもってその刊行を見守っていたのですが、第2巻で「第3巻 阿弥陀如来」が予告されていたにもかかわらず、実際の第3巻は不動明王であったり、第4巻「釈迦如来」が2005年暮れに発刊されて以降、突然、続刊が途絶えたり(第4巻オビで「第5巻 地蔵菩薩と閻魔大王」の予告はされていた)と、なんとなくドタバタ感漂う出版だったのが、非常に残念。主要な像が全部出揃えば相当書架は壮観になったろうに、なんとなく消化不良感のあるシリーズです。
  もう続刊はされないんだろうか・・・。
 
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21/APR 2009

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