日仏会認定 「おおいた仏めぐりガイド」 by 最高顧問&投稿者の皆々様



熊野磨崖仏
〜これぞまさしく磨「崖」仏〜




不動明王磨崖仏(やべ、見にくい)


所在 大分県豊後高田市大字平野
アクセス JR日豊線宇佐駅からバス。
JR日豊線立石駅から車で15分、P若干有り。
仏像 ・ 石造不動明王磨崖仏
・ 石造大日如来磨崖仏
(※この他、童子像とあわせ「熊野磨崖仏」として
国重要文化財指定)


国東で隆盛を誇った六郷満山の拠点の1つだった胎蔵寺から山道をおよそ10分ほど登る。
すると、左側の崖に突如現われる2体の磨崖仏が熊野磨崖仏である。磨崖仏の「磨崖仏」たる所以が、ここまでわかりやすい像もないのではないかと。

伝説では養老2年(718)に宇佐八幡の化身、仁聞菩薩が作ったとされているが、史料や作風などから藤原〜鎌倉期の造像とされる。

向かって左側に不動明王像、右側に大日如来像がいる。
不動明王は忿怒の表情は一切見られず、穏やかな表情をしている。藤原期の特徴を踏襲したものだろうか。
全高8m余、奈良東大寺法華堂不空羂索観音の倍以上の大きさである。

大日如来像は腰から下が埋没しているため、立像か坐像かわからない。
というより、そもそも大日如来なのかどうかすら怪しい。大日如来の特徴である宝冠もなければ、印もない、というのだから。あくまで寺伝で大日如来としているだけで、薬師如来と見る向きもある。


行く途中でヘビを踏んづけた。多少山道もあるので、足が悪い方にはおすすめできないかも。

不動明王の右脇に端座する(?)
大日如来像。

右下の人物は最高顧問。
スケール的にはこんな感じ。


<拝観した人の感想から>
  • 仏像自体は不動の顔がイイ。丸彫像でも絵像でもあの「顔」は
    他に類を見ないかも。・・・最高顧問さん
  • 鬼が一夜で作ったと伝えられる乱積みの石段を登って、一息ついたときに
    優しい顔と引き締まった顔が目の前に現れ感動する磨崖仏です。・・・堀内正明さん


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4/JUL 2003

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