日仏会認定 「おおいた仏めぐりガイド」 by 最高顧問&投稿者の皆々様



真木大堂
〜日本最大の大威徳明王〜



大威徳明王(参考出典(笑))

所在 大分県豊後高田市大字真中
アクセス JR日豊線宇佐駅からバス。
JR日豊線立石駅から車で20分、P有り。
仏像 ・ 木像大威徳明王像(重文・藤原時代)
・ 木像阿弥陀如来像(重文・藤原時代)
・ 木像四天王立像(重文・藤原時代)
・ 木像不動明王二童子立像(重文・藤原時代)


真木大堂の前身は奈良時代元正天皇の養老年間に仁聞菩薩の開基で悲陀の匠が建立したと伝えられている伝乗寺である。往時は広大な境内の中に七堂伽藍を備えて隆盛を誇った大寺院であったが、約700年前に火災のため焼失。収蔵庫内の現存する九体の仏像は難を免れて今日に至っている各寺坊の本尊を一堂に集めたものである。

真木大堂といえば、やはり大威徳明王であろう。

大威徳明王とは写真を見ればわかるとおり、五大明王のうち、水牛に乗った六面六臂六足という、仏像の中でも極め付きの異形像だが、五大明王として造像された場合、左後方に位置するため、なかなかスポットが当たりにくい。東寺講堂の不動明王像は思い出せても、大威徳明王像を明確に思い描ける人は少ないのではなかろうか。
ところが、ここの大威徳明王像は五大明王像ではなく、あくまで独尊である。そして、何といっても大威徳明王としては「現存する日本最大」の像なのだ。
それも、ただ大きいだけでなく、藤原時代の洗練された中央の作風に全く遜色ないものであり、こんな像がこんな山の中に何故?としばし考え込んでしまう、そんな像である。

また、大威徳明王の他にも、ほぼ同時代の作と見られる丈六の阿弥陀如来、四天王像、不動明王像、いずれも見事な出来栄えで、収蔵庫からは立ち去り難い雰囲気があった。

大分の仏像を訪ねるのなら、ここを抜きにして考えることは、まずできないだろう。
真木大堂の前にあった公衆電話と
若き日の最高顧問。

さすが石仏の里、大分。
至る処でこのノリだからたまらない。


<拝観した人の感想から>
  • 個人的にはひょうひょうと水牛に乗る大威徳明王がラブリーで好き。
    (大分は他にも両子寺や富貴寺とかいいお寺ありますね〜)・・・如意輪観音さん
  • 大威徳を見に行ったのですが、不動立像もでっかくてカッコよかったです。
    なんといっても焔の表現が最高でした。
    拝観料は安いけど(大人¥200)、満足感は大きいです。
    特に明王系好きな人は必見だと思います。・・・川谷茂樹さん
  • 水牛がまるで違和感ない。他の大威徳だとこうはいかない。・・・最高顧問さん
  • 大威徳明王だけでなく、不動明王も阿弥陀如来もすばらしいけど、あんな
    大きくてカッコよくてすばらしい大威徳明王は京都や奈良にもそうそう無いね。
    おおいたバンザイです。・・・たけやんさん
  • 噂には聞いてましたが、デカイ、デカイ、デカイッツ!
    様々な不動明王様を巡ってきた私でしたが、彼に一目ぼれ。

    寒いお堂の中でポワ〜ンとしてしまいました。
    その溢れる男気に…。・・・
    ハルナさん


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4/JUL 2003

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