日仏会認定 「おおいた仏めぐりガイド」 by 最高顧問&投稿者の皆々様



臼杵磨崖仏
〜日本石仏界のホームラン王〜


臼杵磨崖仏のうち古園磨崖仏・大日如来像

所在 大分県臼杵市大字深田
アクセス 大分自動車道臼杵ICから5分。P有り。
仏像 磨崖仏群4群59体(国宝)


大分を代表、いや、日本を代表する石仏群。
2003年現在、日本の石仏の中で、唯一国宝指定を受けている(平成7年新指定)。

古い本などで紹介されているときは、首の落ちた大日如来像の写真などが代表的に紹介されているが、現在ではそれは修復され、造立当初の姿に戻っている。

臼杵磨崖仏はホキ磨崖仏、堂が迫磨崖仏など、4群59体の石仏からなる仏像群の総称で、それぞれに如来、菩薩、明王など、多種多様な仏像が刻みつけられている。
磨崖仏という特殊な像であるため、風化が激しいものもあるが、近来、保存整備事業が進められており、拝観はしやすくなった。

以前、某公共放送の番組内で、作風
などから院派仏師との関連を指摘する向きもあったが、なるほど、丸顔や穏やかな面相などは、都の仏師の作ではないかとも思わせる。

すごくのんびりした田園地帯の中に日本石仏界の最高傑作とされる仏像が並んでいる。
そのギャップが、地方仏めぐりのよいところではないかと思うのですが。
ホキ石仏・阿弥陀三尊像。
臼杵磨崖仏群の中では最古のものと見られ、
鑿の跡が残り、木仏師の作であることを窺わせる。
頭部が修復された古園磨崖仏・大日如来像。
金剛界大日で、きちんと智拳印を結んでいる。
以前はこの頭部のみが胴体の前に置かれ、
異彩を放っていたらしい。
ホキ石仏・如来三尊像のうち、阿弥陀如来像。
臼杵磨崖仏は所々に鮮やかな彩色が残り、
完成当初の面影を偲ばせる。
これらの像はいずれも平安末期の作。
堂ヶ迫磨崖仏「地蔵十王像」。
平安末期、人々は弥勒下生の世まで
釈迦の教えを残そうと、経を地中に納めた。
中央の地蔵像の下にその穴が見える。
浄土思想が流行した時代を反映している。


<拝観した人の感想から>
  • 「石仏」というものに対するイメージが大きく変わりました。こんなに堂々と多数の仏像を並べられると圧巻です。・・・最高顧問さん

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30/JUN 2003

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